ご挨拶
烏城彫(うじょうぼり)・烏城塗(うじょうぬり)は岡山県下の多くのご家庭でご気軽にご愛用頂いております郷土色の豊かな岡山県の特産品の漆器工芸品であります。
烏城彫は、1925年故木口九峰先生の創始以来、1937年代岡山陸軍病院で戦傷者への授産指導、そして1945年終戦後は、国立早島病院での療養者の技術指導、県立烏城授産場で烏城彫指導 また、県立身体障碍者更生指導所で烏城彫技術の指導を続けて、1954年一月、岡山県知事から社会福祉事業法に基づく授産施設経営の許可を受けて財団法人烏城彫協会を形成し、 以後終始身体障碍者及びそれに準ずる人々に烏城彫の指導・授産指導し多くの人の自立更生社会復帰に努めながら、烏城彫の製作を続け、岡山県を代表する特産品に成長し今日に至りましたが、 公益法人資格見直しを機会に、2012年4月株式会社烏城彫協会として、烏城彫職人(身障者を含む)による手作りの岡山県特産品烏城彫づくりを継続しております。
「使えば使うほど味の出る実用品の器を作る」「自分が買う時の気持ちで作る」を目標にして烏城彫の特色である木地(栃・欅・桐・桂材)の木目を生かして (野菜・果物・花・古瓦等の模様)を図柄にして彫刻し、色漆で着色してそれに日本産生漆を摺り込み漆で重ね塗りして仕上げていますから使用して丈夫な器です。 気軽に利用でき、使う程に愛着の湧く器づくりに徹しています。これからも切磋琢磨の努力を積み、皆様に愛される器づくりに努めて作品を通して社会に尽くして参る覚悟でございます。 ご理解の上、今後共一層のご指導ご鞭撻とご愛用を賜りますようお願申し申し上げます。
お手元に御座います烏城彫作品は職人が精一杯力を込めて手づくりいたしました、世の中に唯一二つとない器です。 貴方様だけの作品でございます。ご使用される歳月と共に利用して愛着の湧く作品です。どうぞ、末長くご愛用の程よろしくお願い申し上げます。
昭和10年 | 岡山市に生まれる。 |
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昭和20年 | 故父九峰を師として烏城彫を始む。 |
昭和29年 | 岡山朝日高等学校卒業。 |
昭和33年 | 中央大学文学部卒業。同時に財団法人烏城彫協会に入会。 |
昭和36年4月 | 同協会専務理事就任。 |
昭和39年7月 | 父子(九峰、省吾、兵二)三人展開催、於福山天満屋。 |
昭和40年7月 | 父子三人展開催、於岡山天満屋。 |
昭和44年12月 | 烏城彫宗家を継承、財団法人烏城彫協会理事長就任。 |
昭和45年2月 | 烏城彫久交会名誉会長に推され就任。 |
昭和45年3月 | 故九峰先生追悼第8回烏城彫久交会展開催、於岡山天満屋。 |
昭和47年9月 | 第9回烏城彫久交会展開催、於岡山天満屋。 |
昭和49年10月 | 第10回烏城彫久交会展開催、於千葉ニューナラヤ。 |
昭和52年11月 | 第11回烏城彫久交会展開催、於岡山天満屋。 |
昭和53年10月 | 岡山県社会福祉協議会長表彰を受賞、於岡山県福祉大会。 |
昭和55年4月 | 第12回烏城彫久交会展開催、於岡山天満屋。 |
昭和58年4月 | 第13回烏城彫久交会展開催、於岡山天満屋。 |
昭和61年11月 | 岡山県知事表彰を受賞、於岡山県福祉大会。 |
昭和62年4月 | 木口省吾、前田浩香烏城彫作品展、於東京銀座渋谷画廊。 |
昭和62年5月 | 第14回烏城彫久交会展開催、於岡山天満屋。 |
平成11年12月 | 更生大臣表彰を受賞、於福祉法制定五十周年。 |
平成12年11月 | 藍綬綬褒章受章。 |