烏城彫について

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製作工程・材料

絵付けと彫り

ひとつひとつ目で見て手で絵を付ける

絵付け

絵付けする上でもっとも注意することは、その木地に良く調和させることです。
真っすぐな木目や波のような木目、木の節や木の皮肌など、自然素材である木地の特徴は全て異なります。その特徴を作品の個性として図柄の大切な一部にするということです。
文字などは木地に直接書き込みますが、木は書き直しが難しいので複写紙や型紙などで図柄を写す場合もあります。
素材を生かす工夫と全体の調和を考えながら、一つ一つ丁寧に手で絵付をしていきます。

平面的な木地に立体感をもたせるように彫りを重ねる

写した図柄を彫刻刀で彫っていきます。
彫刻刀は大小あり右刀、左刀、丸刀、平刀、三角刀など約20種類を使います。 右刀で輪郭を切り、彫りおこし、左刀でそれを削り、丸刀で削り付け、筋彫りは三角刀を使い、平面的な木地に立体感をもたせるよう小刀を走らせ丁寧に彫りを重ねます。
繊細な彫り写実的な表現が魅力の烏城彫ですが、小刀の力の入れ具合で刀勢や肉付けなどが変化し、図柄の表情と味わいが異なります。
多くの種類の彫刻刀を使い分け、その都度使用する小刀を選別しながら手を加え、創意工夫しながら熟練の技を生かしています。
烏城彫は、職人自身が持つ技「匠」を100%埋め込む作品づくりを目差しています。

彫り


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