烏城彫について

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製作工程・材料

漆と材について

選び抜いた国産生漆のみを使用

国産生漆

漆とは、もともと漆の樹から掻き集めて採取される樹液です。
乳白色の茶がかったカフェラテ色で乾くと茶透明になり、その樹液から木屑などのゴミをろ過したものを「生漆(きうるし)」と言います。
日本では昔から全国各地で採取され、烏城彫でも岡山県産の生漆を使用していました。
しかし減産となり、現在は、国内で最も品質の高い岩手県産生の生漆を使用しています。
また、中国産、台湾産、ベトナム産、タイやミャンマー産など、海外で採集され輸入されていますが、土地の環境や気候によって漆本来の品質に差が生まれているのが事実です。
烏城彫では「国産の良い生漆を使わないと良い作品は生まれない」初代からの教えを守り、作品に適した良質な日本産生漆を、二代目宗家自らが選び抜き使用しています。

天然木の一枚板を刳り貫き抜いたものを使用

烏城彫の材は、おもに代表的なお盆類など、栃(とち)・桂(かつら)・楡(にれ)材を使っています。引出し物、箱物の組み立て材には、桐(きり)水目櫻(みずめさくら)材など、座卓やテーブル類には欅(けやき)・栃(とち)・栗(くり)材などを使用しています。
作品それぞれの用途にあわせた材質のものを選び、いずれも天然木の一枚板を刳り貫き抜いたものを使用しています。また、木の個性である木肌と木目を活かしきるために、材の型や磨きにはとことんこだわっています。
私たちは、受け継いできた製法と吟味された素材、その素材が元々持つ世に1点しかない自然木目の味わいを烏城彫作品の中で引き出すことを大切にしています。


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