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製作工程・材料
お盆や器に施された、柿や柚やマスカットに苺、茄子やトマトやキュウリに茸など、どこか素朴さの薫る図柄たち。烏城彫では数多くの野菜や果物をモチーフにした模様があります。私たちの生活に馴染み深い、身近で温かみのあるものをテーマにデザインし
ていますので、安心感があり長く使って頂いても飽きのこないのが特徴です。
烏城彫作品が、世代を越えて愛され続けている理由でもあります。
鳳凰や龍、鹿や虎、文字に図形など、古い建物には様々な図案を施した屋根瓦が使われていました。これは風水に基づき幸運・厄除けとして用いられていたことです。
烏城彫では、商標マークともなっている備前蝶(びぜんちょう)をモチーフにしたものを中心に、歴史的建造物の屋根瓦を墨で拓本した図柄をデザインしています。
縁起の良い図柄模様としっかりとした彫りと塗りが多くの方々に愛されています。
花の図柄模様は、繊細な作品が多く、烏城彫の中でも手間のかかるデザインです。
代表的な図柄には、椿や牡丹など華やかな印象の作品がありますが、その他にも、春夏秋冬の季節を彩る様々な花の図柄模様があり、それぞれに個性的なデザインです。
質感の表現が難しく、実際の生花を観察しながら製作に取り組むなどしています。
花の図柄模様の作品は、職人達の時間と努力をかけ創られた技術の結晶です。